すっぴんボディーの美しさ。

二隻のCABO47が、舷を並べて舫われている。 なんの装備も無いスッピンの姿と、フルオプションの姿である。
ここはマイアミの北、あるボートディーラーのフローティング会場だ。

右側のフルオプション艇は、おそらくこのボートディーラーによって、スッピンの姿から施されたもので、ここだけのカスタムチューンであろう。
アメリカのボート業界には、ハードトップやアルミパイプワークなど、重要な構造物を専門に製造するメーカーや職人集団がたくさんあって、ユーザーの希望に合わせたオリジナルボートを創り上げてゆくことができる。
また、往々にしてメーカー純正オプションを凌ぐ出来栄えを目にすることがある。
そうゆう下地があるからこそ可能なのか、ディーラーはスッピン状態で艇を在庫しているのだ。
ボートの使用方法は人によってまちまちで、これで万能といえる装備は無いのだから、 こういったセミカスタム製法は市場にマッチした良い製法であると思う。
艇の大小に拘らず、ボートオーナーの一番の喜びは、自分の意思を最大限に反映した『カスタムチューン』 にあると思うのだが、どうであろうか。
眩いばかりのスッピンボディーが、必要条件であることは言うまでもない。